ヘルパンギーナや手足口病の感染が増加している、というニュースが多いですね。耳鼻科では両者の鑑別を口の中の発疹の様子で行うことがあるそうです。前者は口の奥の方に、また後者は口の前方の歯茎や舌に水疱ができやすいそうです。手足口病は手や足の裏に…
国家試験の対策授業(鍼灸学校)を受け持っていますが、学生たちは試験が終わるまで気が気ではありません。私もずいぶん前になりますが、受験したので気持ちはよくわかります。模擬試験などが返却されると、どこからどう手を付けていいか分からず、あせって…
ヘバーデン結節は、周囲でもみかけることの多い、指の第一関節の変形性関節症です。変形性関節症は軟骨の減少と同時に、関節近くの骨にカルシウムなどが沈着し過ぎて棘(とげ)状の構造(骨棘)が増え、神経を刺激すると痛みが出るもので、カルシウムパラド…
昔の職場で、隣の席の先輩から独特な臭いがしていました。皮膚科に行ったところ、洗いすぎだよ!と先生に判を押されてしまったそうです。つまり、身体を護ってくれる善玉菌を毎日ゴシゴシと洗い流してしまい、洗いすぎで皮膚が荒れ、悪玉の細菌やウイルスに…
日常の中で、コンピュータやスマートフォンを見る時間が10年前より圧倒的に長くなったと思います。すでにスマホ首(ストレートネック)になっている、あるいは猫背になっている人もいらっしゃると思います。ところでヒトは、約1歳で立ち上がると、背骨がゆる…
今年は6月末から夏の暑さが始まり、もうすでに長い夏を過ごしているような気がしていますね。でも、例年であればだいたい9月末くらいまで暑さが続きますので、まだ約2ヶ月あります。暑いとどうしても、冷蔵庫からだした冷たいものを思いっきり飲みがちになり…
この時季になると、往々にして聞くセリフがあります。「美味しくビールを飲むために、お腹を空かしてきた。」です。こう暑くなってくると、それは危険で~す!と言いたいです。コロナ禍にある今、外食の機会は減っていることとは思いますが、家で飲む時も同…
先日いらした患者さんが、和田秀樹さん(精神科医)の本を買おうと思うの、と。「嫌なことを我慢してやったりせず、好きなことだけすること」、「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」など、現代を生きる高齢者にとって、なるほどと思わ…
先日、治療室にある収納家具の引き出しで、右手の小指を挟みました。年齢と共に、反射が遅くなっているのは感じていますが、このように手の指を挟むなど、今まではなかった気がするのです。残念・・。さて足の小指は、タンスの角などにぶつけて痛い思いをし…
コロナ禍もあり、高齢の方々は運動量の減少が否めませんが、現代はもっと若い世代でも、スマホやコンピュータなど機械にかじりついている?!時間が多いので、一昔前に比べると体を動かしていないように思われます。 散歩などの自発的な運動は、筋肉量維持に…
ほとんどの日本人が2歳までに感染するとされるヒトヘルペスウイルス6Bは、赤ちゃんの突発性発疹の原因ウイルスです。水痘・帯状疱疹ウイルスが、神経節に潜伏感染して、免疫低下時に帯状疱疹を出現させるのと同じように再活性化します。 このヒトヘルペスウ…
先日、めまいがひどかった・・という方が、「耳鼻科で診てもらったら、3d画像がすぐ出てきたのよ」とお話くださいました。てっきりフレンツェル眼鏡という水中眼鏡のようなゴーグルのような眼鏡をかけて、眼振(眼の異常な動き)の検査をして、神経系の異常…
このところの気候の変動は身体に響きますね。早めの梅雨入り、梅雨寒、急に夏日になり25℃を越える日もあるなど、目まぐるしいです。私たちの自律神経は健気にも、こんな気候変動に追随しようと頑張っています。すると、多かれ少なかれ誰でも自律神経が疲れて…
3ヶ月ほど前、いちから糠漬けを作ろうと一念発起し(この歳ですが・・)、我が家の精米機で精米した後のぬかを、やっと無駄なく使えるようになり、毎日毎日かき混ぜて、このところ味も安定し、手前みそですが美味しいお漬物になりつつあります。そして今朝…
これからたくさん汗をかく季節に突入しますね。このコリン性じん麻疹は、発汗作用が刺激となって起きやすいものです。若年者に発症しやすく、30歳代には治まっていくことが多いとされます。主に じん麻疹 腕などに出現し、手の平や足の裏にはみられないのが…
2027年の国際園芸博覧会に向けた催しで、‘みなとエリア’では、横浜市の花「バラ」が見ごろの5月に横浜ローズウィークとして開催されています。今日は、暖かいというより暑くなり、たくさんの人が三々五々集まって、芝生の上でヨガをしたり、バラの写真を撮…
屋外でキャンプやバーベキューを楽しむ人が増えてくるこの時季になると、毎年思い出すことがあります。それは、バーベキューを楽しむべく、出かけた人が、お箸代わりに、そばに自生していた夾竹桃(きょうちくとう)を使ってしまい、夾竹桃中毒になったとい…
連休中の晴天の日に株分けしました。サンスベリアといえば空気清浄効果のある観葉植物として有名ですが、効果確認の実験は60cm四方の空間をさまざまな気体で満たして、小さなファンで空気を循環させ、そこへ植物を置くというもので、揮発性有機化合物の低減…
最近よく耳にする暑熱順化ですが、体を暑さに慣れさせるという意味です。ヒトは運動や仕事で筋肉を使うと、体温が上昇しますが、皮膚に近い血管を拡張することで、体表面から熱を逃がしたり、汗をかくことでその水分が蒸発して身体の熱を奪う気化熱により、…
今日は久々の晴天に恵まれ、心地よいお散歩日和でした。家から15分ほどのところに江戸川区立なぎさ公園があります。その小高い丘の上に、アイドルグループV6が寄贈したオリーブの木が立っています。ツツジの満開のころの写真を撮りたくて登ってみたのでした…
先日、短い坂道をほんの7~8分上り下りしただけなのですが、膝下の筋肉痛が出てしまいました。私の生活圏内が平地ばかりで、身体を前後に傾けて歩くことがほぼありません。駅では階段を使って筋トレはしていますが、コロナ禍が続き、車での移動がほとんどで…
以前は、離乳食を生後3か月頃までに食べさせるといいとされ、家族が食べるものを少量ずつ食べさせるのが、一般的でした。ところが、アトピー性皮膚炎を発症した乳児の多くが、一定の食物に反応していることがわかり、予防のためには離乳食開始を遅らせた方が…
筋肉は歳をとっても筋トレすればつくのですか?という質問を受けることがあります。私たちのまわりには、エレベーター、エスカレーター・・と便利なものが沢山あります。でもひとたび災害や停電があれば、それらは使えなくなり、自分の脚で自分の身体を移動…
「植物的に生きていませんか」というある医師の言葉にハッとさせられました。ヒトは動物なので、やはり歩いて動き回る存在であるはずなのです。ところが、現代の生活では多くの仕事が座って行われ、それも上半身の目と手が多く使われ、あとはほとんど動かさ…
世界保健機関(WHO)は、ソーセージ、ハムのような加工肉は、癌のリスクを高めると発表しています。多くの加工肉には、亜硝酸ナトリウム、リン酸塩、保存料、酸化防止剤、合成着色料、化学調味料などの食品添加物が多数添加されています。特に亜硝酸ナトリウ…
はりきゅう治療というと、「はりはどれくらい太くて、どのくらい痛いの?おきゅうはやけどになるのかしら?」というようなことが浮かぶ方が多いと思います。日本人の髪の毛は欧米人の平均値の約0.05mmに対して少し太く、0.08mmほどとされますが、0.15mm程度…
家事や仕事の区切りの一服に、私はあんこのお菓子をよく食べています。ここ最近は、様々な系統のお菓子が溢れていて、少しすたれ気味な感じがする小豆系のお菓子ですが、小豆はとってもヘルシーフードです。 小豆はビタミンB1が摂れるため、糖質代謝が促進さ…
雛人形の起源は古く、平安時代よりも遡るとのこと。元々は無病息災のおはらいをするための人形(ひとがた)であり、身代わりとして穢れを背負った人形を川や海に流すという風習でしたが、江戸時代の中期頃には現在のような形に定着したそうです。桃の節句と…
小児はりというと、赤ちゃんに針を刺すの?と驚かれますが、乳児から小学校入学くらいまでのお子様へのはり治療は、スプーンの様なヘラ状の金属などで皮膚をさする程度で、刺す鍼(はり)は使いません。とても気持ちよさそうに、感じたことのない刺激を楽し…
寒い冬の朝や冷たいものに触った時、精神的な緊張などで、手や足の指が真っ白になった経験はありませんか。これは「レイノー現象」と呼ばれ、主に関節リウマチなどの膠原病と呼ばれる自己免疫疾患でみられやすい症状です。膠原病は膠原繊維(皮膚の下の筋肉…