国家試験の対策授業(鍼灸学校)を受け持っていますが、学生たちは試験が終わるまで気が気ではありません。私もずいぶん前になりますが、受験したので気持ちはよくわかります。模擬試験などが返却されると、どこからどう手を付けていいか分からず、あせってしまったものです。
さて、アメリカのカーピック博士の実験では、覚える単語を限定し、全単語を出題したり、間違った問題のみ出題したりするテストを、さまざまなグループに分けて何度も行いました。そして全員がすべての単語を覚えた後、一週間後に抜き打ちテストをして、記憶の定着具合を確認するという内容です。
テスト毎に、全ての問題を再学習して間違えた問題のみを再テストしていたグループと、間違えた問題のみ再学習してすべての問題を再テストしていたグループでの抜き打ちテストの回答率は前者が35%、後者が80%でした。博士曰く、学習の黄金比はインプット3に対して、アウトプット7ということです。