雛人形の起源は古く、平安時代よりも遡るとのこと。元々は無病息災のおはらいをするための人形(ひとがた)であり、身代わりとして穢れを背負った人形を川や海に流すという風習でしたが、江戸時代の中期頃には現在のような形に定着したそうです。
桃の節句と呼称されるようになったのは、旧暦の三月三日(三月下旬ごろ)頃に桃の花が咲くことや、中国や日本の古書には桃の実や枝には、魔よけの効果があるという逸話が紹介されていて、子供に災いが降りかからないようにとの願いを込めて、雛人形や桃を飾るようになったためとされています。
実際、果実には食物繊維、カリウム、クエン酸などが豊富に含まれていて、腸内環境を整える効果や疲労回復効果があるそうです。つぼみには利尿作用や便秘の解消、種子には消炎・鎮痛作用や解毒作用もあり、近年の研究では、糖尿病を予防する効果も期待できるとのことです。