ブラキシズム(歯ぎしり)は、睡眠時にも覚醒時にもあり、なかなか厄介な症状ですね。歯ぎしりは、グラインディング(上下の歯を強くこすり合わせる)とクレンチング(噛みしめ)、タッピング(上下の歯がカチカチ当たる)に分けられます。
現在では睡眠時の歯ぎしりは、嚙み合わせが問題ではなく、ストレスや遺伝、飲酒や中枢神経系の障害、抗うつ薬の副作用など様々な要因が考えられています。また、過度の筋活動により、関節部分を緩やかに連結している軟骨の不具合が起きて、関節の位置がずれ、顎関節症の原因にもなるようです。
すると関節の痛みに加えて、関節がずれたままで動かすため、周りの筋肉にも負担がかかり、例えば耳の上の筋肉(側頭筋)は顎を上に上げる作用があって、日中にも噛みしめたりしていると、昼も夜も使いっぱなしの側頭筋は過緊張で血流不足になり、緊張性頭痛を起こすなどの悪循環が起きてしまいます。