心が動かされるようなビデオをみると、脳の前頭前野という場所の血流が増加し、その10~30秒後に人は泣き始めるという報告があります。この前頭前野は共感や直感を担うところとされ、ここから脳幹に信号が伝わり、涙をいっぱい作って泣き声を出せなどの指令が飛ぶということです。
こうした情動でも涙は流れますが、現代の多くの人が頭脳労働で脳ばかりが疲れていて、でも逆に眠れないことも多いと思います。涙の中にはストレス時に分泌されるコルチゾールというホルモンも含まれていて、流すと過剰に溜まったストレス物質が排出されるため、体内の浄化にもつながるとされます。
そうしたストレスをリセットして疲労状態をスッキリさせる効果が、流涙にはあるとのこと。涙を流すとヒトの自律神経は交感神経から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わり、流した後には脳内モルヒネとも呼ばれるエンドルフィンが増加して痛みや悲しみを和らげてくれます。
