屋外でキャンプやバーベキューを楽しむ人が増えてくるこの時季になると、毎年思い出すことがあります。それは、バーベキューを楽しむべく、出かけた人が、お箸代わりに、そばに自生していた夾竹桃(きょうちくとう)を使ってしまい、夾竹桃中毒になったというものです。
夾竹桃には、心臓麻痺を起こさせるような、青酸カリよりも毒性が強いといわれる物質が含まれていて、少量でも摂取すると死に至ることもあるそうです。私の実家では小さい頃は、この夾竹桃が生け垣の代わりに植えてあり、その土壌にも毒性があるそうで、よく何事もなかったなぁと、今頃思う次第です。
考えてみればそんな毒性のある生け垣って?必要なのと思いましたが、逆にその毒性によって、有害な虫や小動物たちを寄せ付けないという人間にとっては良い効果を期待して、植えられていたようです。モノは使いようで、使い方を間違えなければ幸せに生活できるということなのですね。