先日いらした患者さんが、和田秀樹さん(精神科医)の本を買おうと思うの、と。「嫌なことを我慢してやったりせず、好きなことだけすること」、「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」など、現代を生きる高齢者にとって、なるほどと思わせる内容の執筆がたくさんあるようです。
先生曰く、「70代の生き方が、老いを少しでも遠ざけて寿命を全うすることにつながる」と。高齢の方とお話しすると、私も常々感じることがあります。身体をよく動かすことは大切ですが、心の柔軟性を保つことがとても大切だと。精神的に元気な高齢者は、日常の様々なことに興味を持っていると思います。
どんなことにも興味を持つことは、脳の神経細胞同士のつながりが減りにくく、認知機能の低下が防げます。70代を無自覚に過ごさず、意図的に老いを遠ざけて生きていく生活を送りたいと思います。人それぞれの状況に合ったこれからの70代があります。意図的に、でも気張らずに行きたいと思います。