手根管症候群と診断され、手術の日程を決めていた方が、迷っているのよ!とのこと。確かに神経障害によって母指の付け根付近の筋肉がペタンとして力ない感じはありますが、浮腫みや使い過ぎによる炎症などがあるわけではありません。
内視鏡下ではなく4cmは皮膚を切って靭帯を切離する手術とのことです。老齢による神経組織の退縮もあるため、左手とはいえ切離してしまうことで、しばらくは日常動作への影響や身体全体への影響がどう出てくるかは未知数です。ましてや、糖尿病により、細い動脈の血流は良好とは言えません。
ただ、90歳前後の患者さんで内視鏡下手術ではありますが、しびれが残っても夜間の痛みは8例全例が消失したとの報告もあり、あとは組織の修復力に委ねるしかありません。鍼灸治療で術後の回復が少しでも良好となるよう、バックアップさせていただきたいと思います。