ビタミンD欠乏症と新型コロナによる急性呼吸窮迫症候群との関係性が指摘されていますが、この感染症以外にも肥満や糖尿病、心血管疾患などの多くの疾患とビタミンD欠乏の関係性が報告されています。
さらにビタミンDは、免疫を司るリンパ球やマクロファージなどに働きかけて、自己免疫疾患の発生を抑制している可能性が指摘されるなど、ビタミンDが免疫能を左右することを示す報告が次々になされているそうです。そのため現在のビタミンD推奨値の再検討が必要ではないかともいわれています。
ビタミンDは、日本人の8割で不足、4割で欠乏しているとされていますが、米国、インド、フィンランドなどではすでに、食品にビタミンDを入れる政策が行われているそうです。日光浴はビタミンDレベルを高めるために有効ですが、紫外線による皮膚癌の危険性には注意が必要です。