生きる上で必要不可欠な記憶や運動制御、食欲調節、鎮痛、免疫など全身を保護する身体調節システムは「内因性カンナビノイドシステム」と呼ばれるそうです。それは麻（ヘンプ）に含まれる成分のカンナビノイドと同様な物質が、人体内にも存在していて効果を発揮するシステムのことです。
内因性カンナビノイドは、さまざまな酵素によって必要なときに細胞でつくられて、その役割を終えると分解されます。例えば女性が排卵する際は、アナンダミドという物質が高濃度で必要となり、頭部損傷時や脳卒中後にはまた別のカンナビノイドが急増して、体内の生理活性を起こさせるというわけです。
生活習慣の悪化とストレス社会により増えているとされる偏頭痛や自己免疫疾患、うつ病、心的外傷後ストレス傷害、糖尿病などは、内因性カンナビノイドの不足が原因のひとつではないかという研究がされているそうです。そこで登場するのが、この「CBDオイル」です。
CBDオイルによる治療は、植物由来のカンナビノイドにより、ヒトの内因性カンナビノイドの欠乏を補う治療です。濃度が重要とのこと。また、高脂質・低炭水化物で新鮮な野菜とスパイスをたっぷり含む食事を摂り入れることは、カンナビノイドを受けとめる人体の細胞の活性につながるため有効とのことです。
