最近、食品の成分の中に果糖ぶどう糖液糖という表記を見かけることが多くなりました。これは異性化糖と呼ばれ、サツマイモやトウモロコシなどのでんぷんを酵素を使って糖にしたもので、砂糖より安価なため、多くの食品に配合されているようです。
この異性化糖はブドウ糖が、インスリンによって細胞の中に取り込まれるのと違い、小腸から吸収されると、大部分は直接細胞の中に入っていき、ブドウ糖の10倍も糖化を早めるそうです。糖化とは食事から摂った余分な糖質が、体内のたんぱく質と結合して、細胞を劣化させる現象のことです。
糖化により老化促進物質とされる糖化最終生成物（AGE）が作り出され、肌や髪に影響すれば老けた印象になるし、血管が糖化によってもろくなると炎症が起こり動脈硬化のリスクが高まります。アルツハイマー病患者の脳には約3倍のAGEが蓄積されていたという報告もあるそうです。気を付けたいですね。
