先日、減量に成功した方の腰にいわゆる肉割れ（線状皮膚萎縮）を発見しました。よほど頑張られたものと思います。ヒトの皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層構造ですが、表層の表皮は伸縮性に富んでいて、多少のことでは壊れないようです。
一方表皮の下の真皮は、コラーゲン線維でできていて、やはり伸縮性はありますが、横方向の伸縮はしにくく、体重増加で急激に引き伸ばされると、コラーゲン線維が裂けてひび割れが生じるそうです。水分を蓄える真皮の断裂で乾燥状態になり、さらに伸縮性が低下してしまいます。
レーザー治療の熱の作用で、コラーゲン線維の再生が促進されたり、皮下脂肪の分解が促され、伸びた皮膚が引き締まり、肉割れが目立ちにくくなるそうです。お灸の熱による血流増加も組織の再生に期待が持てます。実際、鍼灸治療を続けていると、肉割れが薄くなっていった方もいらっしゃいます。
