高齢者が6種類以上の薬を服用すると、副作用の危険性が高まるといわれています。また、健康補助食品とされるサプリメントですが、これも多種類を薬と併用すると同様な危険性が出現することが、指摘され始めています。
12種類の服薬をしていた80歳の女性が、ふらつきのため、寝たきりとなりましたが、医師と相談の上、薬を5種類まで減らしたところ、1か月ほどで自力で歩けるまで回復したという報告があります。6種類以上では代謝できずに、体内に蓄積され、思いもよらない異常をきたすことがあるとのこと。
また、認知症のような症状をきたす人は多剤服用患者の2割にのぼるとも言われています。実際は脳の萎縮が年相応なのに、物忘れがひどいような時は薬の飲み方を見直す必要があるかもしれません。7種類以上の薬をもらう人は64歳以下で10%、75歳以上では約4人にひとりに上るそうです。