脊柱管狭窄症は様々な原因で発症しますが、そのひとつに筋肉の緩みがあります。脊柱管は頭蓋骨の底辺から腰の辺りまで脊髄が通っている管です。管といっても、背骨に穴が空いていてそれらが重なって出来上がったものなので、バラバラにならないように、骨の回りは細かな筋肉で支えられています。
その支えとなっているのは、腹筋や背筋という大きな筋肉もありますが、さらに小さな筋肉が背骨同士を繋いでいます。これらの筋が日夜微調整をしてくれているお陰で、体幹が維持されているのです。これらの筋が緩んでしまうと背骨が前に滑りやすくなり、管の位置がずれるので、脊柱管は狭くなります。
すると、脚への血流障害が起きやすく、下肢の大きな筋肉が動かせなくなり、ほんの短い距離の歩行でも、途中で休まざるを得ない「間欠性跛行」がみられるようになります。動く時はへそ下をしっかり締めるイメージを持って、背骨回りのインナーマッスルを意識していると骨は滑りにくいでしょう。