胃は食物が入ってくると、消化しやすい大きさにしてから十二指腸に送ります。食べ物によって胃での滞留時間に差があるため、小腸に送って吸収できる状態になるまで、胃は懸命に動きます。例えば、食パンは2時間、白米は2時間半、うどんは3時間、ビーフステーキや天ぷらは4時間などです。
その後、小腸で5時間位かけて栄養物が吸収され、大腸へ流れます。こうして胃と小腸が空っぽになると、大腸の途中から直腸にかけて、大蠕動という大きな動きが起こり排便へと至ります。加齢による胃酸分泌の低下などもあり、胃での消化に時間がかかると、大蠕動が起こりにくいことにもなります。
消化器は加齢による影響は低いとされますが、やはり蠕動運動の低下や病原体への抵抗力の低下、脂質の消化には肝臓で作られる胆汁が必要ですが、肝臓の修復力の低下で産生能が低下するなど、消化にかかわる様々な臓器の働きも少しずつは低下します。時には消化管の休養が必要なのかもしれません！？
