この時季は、夏の湿気の多さから、急に乾燥した空気に一気に入れ替わり、皮膚や喉の乾燥が気になりだします。また、今年は日ごとの寒暖差に加えて、朝晩の気温差も大きく、例年に増して、服装などの調節が難しいですね。こういう時は、喉を使いすぎたりすると乾燥もプラスして、痛めがちです。
そんな時、私は漢方薬の桔梗湯を服用します。名城大学薬学部教授のお話によると、漢方薬は主に自然の草木から成る生薬を混ぜ合わせ、煎じて用いる薬で、インフルエンザの予防には抗体の数を増加させる効果のある補中益気湯が処方されるなど、感染症の治療や予防に用いられる薬もあるそうです。
感染症に立ち向かうのは、人間に備わっている免疫細胞やそのシステムですが、免疫が過剰に働いてしまうとアレルギーになり、それはそれで困るし、働かな過ぎても困り、免疫反応はもろ刃の剣です。一部の漢方薬は、過剰な免疫反応による自分の身体のダメージを軽減する作用が期待されるようです。