ヒトが感じる寒い、冷たい、暖かい、熱いなどの全ての感覚は、脳の中の神経細胞が興奮することで意識されます。ですので、寒い冬には手足がとても冷たく感じられますが、脳が感じているのです。その脳が収まっている頭が冷えれば、全身が寒いと感じることになるわけです。
逆に言えば、頭部を帽子などで保温しておくことで、寒いと感じにくくなります。頭部はからだの中で一番熱を奪われやすい部位とされていて、それは体内の温度調節(熱がこもり過ぎないよう)にとって大切な役割を果たしているということを意味します。
「着帽時と無帽時の酸素消費量が、着帽では無帽時の85%に抑えられ、体熱の産生に使う酸素を節約できていて、さらに熱放散量は無帽時の75%になっていて、着帽により熱放散が減少した」という実験結果もあります。今年のように寒い冬にはぜひ、お気に入りの帽子をかぶって、暖かく過ごしましょう!