ヒトの動脈は通常は、身体の深部を走っていますが、体表面のすぐ下を走っている部分があります。頭を支える首、ここには頸動脈があります。また、手首には橈骨(とうこつ)動脈、足首には内くるぶしの後ろに後脛骨(こうけいこつ)動脈があります。触ると拍動が感じられます。
心臓から出た動脈は酸素や栄養が豊富で、脳や内臓、上肢・下肢に温かいまま行き渡らせるには、外の温度の影響を受けにくい方が有利なため、太い動脈は身体の奥深くを通っていると考えられます。
そこで体表近くに動脈が触れるネックから、熱が放散されないように、冬にはマフラーやアームウォーマー、レッグウォーマーなどが重用され、身体を冷やさないようにしているのですね。ちなみに、私の冬のあったかグッズは帽子・マフラー・手首が隠れる長めの手袋・レッグウォーマーです!