アルツハイマー病は、脳に何かダメージが起きるとアミロイドベータというたんぱく質が脳を守るためにつくられ、大量になると神経を傷害すると考えられています。この治療薬は、18か月の臨床試験で、アミロイドベータを59~71%減少することに成功したため、米国食品医薬品局が有効性を認めました。
アミロイドベータの研究は、他にもボストン大学のローラ・ルイス氏のものがあります。ノンレム睡眠中に、神経の興奮が一時的になくなると、必要とされる酸素量が減少し、それは脳への血流量が少なくなることを意味します。その時に、脳脊髄液が大量に脳内に流れ込むそうです。
この脳脊髄液(お豆腐を浮かしている水のように、脳や脊髄の周りにある液体)の大波のような状態が、病因物質とされるアミロイドを除去することがわかったそうです。治療薬は有難いですが、まずは脳にダメージを与えてアミロイドベータを蓄積させないように、よく睡眠を取ることが第一ですね!