部屋の中の湿度はこの時期、放っておくとすぐ40%代に下がり、さらに寒くなってくると30%代に落ちていきます。湿度が下がると顔や手は元より、鼻の中もパリパリするような気がしてしまいます。それに伴い風邪のほとんどの原因となるウイルスの活動が活発化します。
部屋の湿度が40%を超えるとウイルスが生存しにくく、50%ではウイルスの半分は生存できなくなり、湿度60%になると80%のウイルスが死滅するといわれています。ですので部屋の湿度は60%をキープするのが望ましいわけですが、加湿器などで結露を起こし掃除も大変になりますね。
乾燥して乾いた鼻や喉の粘膜は細胞の働きが悪くなり異物を外に出そうとする反応も衰えてしまうのでちりや花粉、ウイルなどがくっつきやすくなります。鼻や喉を直接潤す吸入療法は温かいスチームをたっぷり吸い込むことで、うがいでは届かない喉の奥まで潤し異物も洗い流されてスッキリします。
43度までの蒸気吸入でウイルスを死滅させることが出来れば風邪やインフルエンザの経過は軽く済むと思われます。それ以上の高温では粘膜細胞がやけどをする恐れがありますので要注意です。ラベンダーの香りと共に蒸しタオルを鼻に当てて鼻呼吸すると粘膜の修復が早まるともいわれています。