腰の曲がった、足も悪い方で、シルバーカートを押しながらいらっしゃる方が、治療の帰りには家族のために夕飯の買い物をして帰られるといいます。お家に入るまでには数段の段差があり、そこを食材でいっぱいになったカートを持ち上げる動作はかなり大変です。カート自体も結構な重量です。
ところが、数人の家族が在宅していても、この方の帰宅時にカートを持ち上げる手伝いをする人はいないそうで、家にいて運動不足だから、それくらいやった方が良い!というご家族のお考えです。でも、この方は家事全般を毎日やっていて、かなりな労働です。ベテランの家人の家事は尊敬に値します!
この方のように、体勢の悪い状態で重量物を持ち上げる動作はとてもきついものです。そういう時にはほんの少しでも力を貸して、助け合うと子供たちも大人になった時に、自然に手が出て助け合うことが出来るようになると思います。想像力を少し働かせていたわり合えるといいなと思うお話でした。