上がり湯は、温泉などから上がる時に湯船とは別に沸かしたお湯を、からだに浴びたりすることですが、温泉の多くは洗い流さない方が良いとされています。流した方が良いのは含鉄泉、酸性泉、硫黄泉などで、皮膚炎を発症することもあるそうですので浴後に水道水で洗い流すよう言われます。
さて、その上がり湯とは少し意味が違いますが、ヒトは寒さに対して、自律神経が働いて血管を収縮して血液が冷えすぎないよう防衛します。ところが、特に手足に冷えを強く感じる人は、血管の収縮が弱く、冷えてしまうということもあります。そこで、この上がり湯ならぬ上がり水が功を奏します。
お風呂で充分に温まった後、足の指先だけでもいいので、水（ぬるま湯でも可）をかけます。さすがに血管はキュッと収縮して細くなり、血液が冷えすぎないようになるというわけです。その後は、血管が拡張してポカポカがしばらく保たれます。そうして、自律神経が鍛えられることが期待できます。
