耳の鼓膜の奥には、伝わってきた音の波動が伝わる蝸牛（かぎゅう）という器官があって、その名の通りかたつむりのような形をしています。その蝸牛の中には有毛細胞という毛の生えた細胞があり、高音が伝わってくると、高音に反応する細胞が、低音は低音を伝える有毛細胞が興奮して、脳に音を伝えます。
この有毛細胞ですが、現在わかっている範囲では一度傷つくと再生はされないということです。ですので、イヤホンを耳につけ、大音量で長い時間音楽などを聴いていると、有毛細胞が障害を受け、つまり根本から毛が折れてしまい、毛が振動できなくて、脳には音が伝わりません。
音楽以外にも今はテレワークなどで、イヤホンを使用する人が多く、有毛細胞の振動回数がより増えているようです。
前述のことを踏まえ、電車の中では大音量で聴くとそばにいる人にも迷惑だし、何よりも自分の聴力を低下させているということを肝に銘じて使っていきましょう。
