特に顔や頭皮は外部の環境にさらされるため、高温や多湿の影響が出やすい部位ですね。原因はホルモンバランスの乱れ、洗顔や洗髪による洗い過ぎや洗い残しとされていました。ただ、最近ではカビ(真菌)も原因であることが分かってきたそうです。真菌はヒトの皮膚に常在する菌の一種です。
常在菌にはマラセチア菌やカンジダ菌などの真菌もあり、多くの人にその名の通り常在していて、日頃は悪さをしないのに、免疫機能が低下するような、例えば生理前や産後などに活発化してしまい、感染する可能性が高まります。そのため脂漏性皮膚炎が起こりやすくもなるようです。
また、アレルギー性皮膚炎や刺激性皮膚炎(大量の刺激物によるので誰にでも起こりうる)と症状が似ていて、判断がつきにくいこともあるので、赤みやかゆみを繰り返す場合は脂漏性皮膚炎を疑う必要もあるかもしれません。ペットの犬や猫にもいる菌なので、侮ることなく注意しましょう。