女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★睡眠負債はどのように返済できる?

毎日の推奨される睡眠時間は、7~8時間といわれています。休みの日にいつもの睡眠時間より2時間以上眠れる場合は、すでに睡眠負債がたまっているとのこと。睡眠負債については、最近さまざまな研究結果が報告されています。

①睡眠時間が足りないとがん細胞を攻撃する免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)の働きが抑制されてガンになりやすくなる②睡眠ホルモン(メラトニン)の作用が弱まり、卵子の状態が悪くなる③満腹という感覚の指令にかかわるレプチンの分泌が低下するため、必要以上に食べてしまい肥満を呈する④認知症を起こす異常たんぱくの出現など、身体にさまざまな影響が出ることがわかっています。

負債がある以上、返済しなければなりませんが、一括で休日に寝だめするということでは、睡眠に関する負債は返済できないといいます。毎日の心がけで少しずつ改善し、目覚めがいい状態を作り出すのが理想です。

そもそも睡眠負債を背負い込む理由の一つに、通勤時間の長さがあげられます。こればかりは、そう簡単に変更できませんね。まとまった睡眠時間をとるのが基本ですが、机に伏せたり、目を閉じて静かにしているなど、ちょこっと寝でも返済にはなるそうです。脳は睡眠中も完全に休息しているわけではありませんが、外界からの刺激がほとんどない睡眠中は、脳の中で記憶の整理などの大切な機能が働いています。試験勉強中の人も、この記憶の整理のため十分な睡眠が欠かせません。

鍼灸治療をすると、その日はとてもよく眠れるという方が多いです。全身の緊張がほぐれて、血行もよくなり、リラックスされるようです。

★薄毛は頭皮を大切に!

以前からお世話になっている美容師さんに教えてもらったのですが、薄毛の原因はズバリ、頭皮の乾燥にあるとのこと。髪の毛には、リンスをしたりヘアオイルを塗るなどの気をつかいますが、ドライヤーをかけるときに、頭皮のことを考えている人は、少ないのではないでしょうか。髪にドライヤーをかけるときは、スポイトなどで頭皮に化粧水をたらし、皮膚に浸透させてからかけるようにしましょう!とのことでした。

髪の毛の主成分はたんぱく質ですが、亜鉛が不足するとせっかく食事でとった栄養を体の中で、たんぱく質として使えず、抜け毛・薄毛・白髪などの様々なダメージとなって頭皮に現れます。亜鉛は細胞の中で、代謝を助ける酵素を活性化する大切なミネラルですが、カップラーメンやインスタント食品、スナック菓子などの加工食品を多く摂取すると、不足しがちになり、またストレスやアルコールの飲みすぎでも亜鉛が消費されてしまいます。すると各細胞の働きが妨げられ、血流が悪くなり毛根にもあるいは頭皮の細胞にも影響が出ることになります。

ですので、出来る限りでいいので、加工されていない食品あるいは最低限の加工が施された食品、つまり肉や魚、野菜、玉子、乳製品や豆腐などを自分で調理して、適量摂取することが推奨されます。

また、鍼灸治療はからだ全体の治療をすることで頭皮の血流を改善します。また、頭皮に直接はりを刺す治療法もあり、頭皮の循環改善が期待できます。

★社交ダンスの効用

糖尿病の合併症予防のために社交ダンスを始めたという人や、高齢者が集まるホームで熱心に誘われたので、特に興味がないけれど始めたら、とっても好きになり社交ダンスにはまった人がいたり、また、ダンスパーティーの前に体調を整えたいと鍼灸治療を受ける方など、いずれも80歳代の方たちですが、みなさんお元気で過ごされています。

社交ダンスは年齢に関係なく始められ、ドレスやヘアスタイルなどで自分を美しく見せたいという積極的な願望も出てきて、脳へのプラスの刺激がかなり増える活動といえます。
アメリカで行われた研究では、知的活動のほうが身体的活動よりも、認知症の発症リスクを下げるという結果になったというものがありますが、唯一ダンスだけは、知的活動よりも認知症の発症リスクが低かった、というおもしろい報告があります。

社交ダンスは通常の身体的活動より、感情が刺激されたり、他者との会話が増えるので、言葉がスムーズに出るようになる、社会的活動が活発になるなどの傾向がみられるそうです。また、フリースタイルのダンスでは、次々と動きを考えながら筋肉を動かすことで複雑な信号が脳に送られ、脳の活性化がみられるといいます。


こうした高齢者のご家族としては、ドレスやダンス用の靴、美容院等にお金がかかるなどの、多少の負担は覚悟しなくてはなりませんが、ご本人が楽しく元気に過ごせる範囲でなら、喜んで応援したいですね。

★若い時の骨折のその後…。

骨の成長はおおむね思春期(11~17歳頃まで)過ぎには終わり、それ以降は太さや長さが変わらず、硬い骨になっていきます。思春期の開始から終わり頃までは、さまざまなスポーツや遊びを体験する機会も多いですね。そうした折に受ける外傷や、クラブ活動などで一生懸命練習しているうちに疲労がたまることで起きるスポーツ障害などで、骨折することもあると思います。

まだ、完全に硬い骨に移行する前の子供の骨は、骨折することで、その部位の成長に影響が出ることもあり、例えば肘から肩までの上腕骨の一部で骨折すると、数年~数十年経った後、神経麻痺を発症することがあったり、あるいは腰椎の一部にヒビが入っていてもその段階では、腰の鈍痛くらいで骨折に気づかず過ごしてしまい、30代や40代になってから、そのヒビが元でひどい腰痛が出たりすることがあります。

骨の成分維持には、ヨーグルトやチーズといったカルシウムを豊富に含む食品はもちろんですが、いわしやサケ、干しシイタケなどに含まれるビタミンD、納豆や小松菜、ひじきなどに豊富なビタミンKが大切です。ビタミンDよって小腸からカルシウムが吸収され、ビタミンKによって骨に沈着するという過程を経て骨が丈夫になっていきます。 思春期のお子様のうちからぜひ、こうした食品を意識して摂取できるように、配慮してあげたいですね。さらに、いい食品を摂取しても、胃腸の状態が悪くては消化吸収がよくできません。鍼灸治療は消化吸収という大切な作用を副作用なく手助けできる治療法です。思春期のお子様の拒食や過食は、特に女性にとっては月経との関係で見逃せない症状です。そうした症状の改善にも鍼灸治療は効果が期待できます。

★赤ちゃんにとってタバコとは?

20年ほど前までは、自由にオフィス内で喫煙を楽しむ人々がいましたが、今やそういう仕事場はほとんどないと思います。受動喫煙の害が叫ばれて久しいですが、道を歩くと時折、歩きタバコをしている人の後ろを歩くことになり、あわてて足を速めてその人の前に行くという人も、私だけではないと思います。

気分転換になりストレス発散になると考える方もおられますが、タバコは周知の通り、身体にとっては害になります。具体的にいうと、タバコ2~3本(紙タバコそのもの)が成人にとっての致死量となると言われています。まして体重が成人の1/10ほどの赤ちゃんにとっては、間違って食べたら大変なことになります。まずそれは、ないとしても特に喫煙者が吸う主流煙よりも、周りの人が吸うことになる副流煙にはよりも多くのタール、ニコチン、一酸化炭素、窒素酸化物などの有害物質が多く含まれているとされています。

 

月曜日の朝には、両親のあるいはどちらかの喫煙の影響で、身体の不調を訴えて、病院に行くことになる赤ちゃんもいるそうです。赤ちゃんの前で吸わないからといって、安心してはいられません。吸った後には髪の毛や服、肌にも煙の成分が付着しているため、抱っこされた赤ちゃんが吸い込むのです。赤ちゃんにとっては、まさに百害あって一利なしです。

ミキ クーレでは小児のはりやおきゅうも施術しています。温かくてやさしい心地よいおきゅうや、魚の形をしたへら状の道具を使って、楽しみながら治療します。

 

女性のための鍼灸治療室ミキ クーレでは10月9日(祝)に無料のお灸教室を開催します。

JR鶴見駅前徒歩1分です。お気軽にご参加ください。前日までにお電話にてお申込みください。

09071729051大倉まで。

★無事、出産しました!

先日、不妊治療から始まって、マタニティー鍼灸に通ってくださっていた患者さんが、治療にいらっしゃいました。すでに、無事出産しました!とご連絡をいただいていましたが、実際いらっしゃると、本当に安心します。そして、肩や首などにいろいろ疲れがたまっておられました。そこで、産後の全身治療をさせていただきました。

出産後はおおよそ2か月かかって、子宮の復古(元の大きさに戻ること)がなされると考えられますので、産後はまだ完全に出産前と同じ体調ではありません。頼めることはできるだけどなたかに頼んで、無理は禁物です。できれば、赤ちゃんをあずけて、ご自身がリラックスできる時間を設けて、メンテナンスができるといいですね。

昔は産後1か月は、できるだけ暗いところで過ごすよう促されたそうです。目からの刺激はかなり強いものなので、疲れやすくなりますし、子宮の復古に使うための血流を損なうと考えられるからです。

JR鶴見駅西口徒歩1分にある女性のための鍼灸治療室ミキ・クーレでは、10月9日(祝)(13:00~15:00)に無料のお灸教室を開催します。お灸のセルフケアは気分転換にもリラックスにもなります。前日までにお申し込みください。090-7172-9051ミキ・クーレ大倉まで。

赤ちゃんを授かりたいと願うすべての方へ

まずは自分やパートナーのこころと身体を整えることから始めましょう。そして赤ちゃんを授かり、産み育てるための生活上の準備も大切です。ひとつひとつの悩みに向き合って、コツコツと実現に向けて歩んで行きましょう。

 

⑩ パートナーとの気持ちのすれ違いがある。

自分ばかりが、子宝!子宝!と焦るばかりで、パートナーはあまり前向きに考えていなかった、という声を聞くことがあります。パートナーの意外な反応にとまどう方もいらっしゃいます。 お子さんを授かるのは二人が気持ちを同じくして、大切に育てようという気持ちがあって、恵まれることになるでしょうから、まずはお互いの現状を話し合い、今なのか、もう少し後なのか、年齢的に大丈夫なのか、金銭的なことはどうか・・・なども視野に入れて、相談することが一番ですね。
自然妊娠にしても、人工授精や、体外受精などの生殖医療を受けるにあたっても、そうして初めて、安心して前進ができます。女性のための鍼灸治療室ミキ・クーレでは、そうした妊活に向けてもお手伝いができます。鍼灸(はりきゅう)治療はからだにやさしい治療法です。
まずは、無料お灸教室でセルフケアを試してみませんか?症状別のツボもご紹介いたします。10月9日(月・祝)13:00~15:00pmまで、定員6名です。先着順で定員になり次第締め切らせていただきます。090-7172-9051ミキ・クーレ担当:大倉まで。ご連絡お待ちしています。