甲状腺機能低下症は、新陳代謝を促す甲状腺ホルモンが出にくくなるため、活動性が鈍くなり、体温低下やだるさ、ムクミ、便秘などの症状が現れやすくなります。40歳以降の女性の1%ほどが発症するとされています。
ホルモン分泌が低下する原因として、圧倒的に多いのは慢性甲状腺炎(橋本病:自己免疫疾患)です。甲状腺ホルモンの分泌を促すためのホルモンが高値(異常値)であっても、何の症状も出ない人もいて、早急に治療しなくてもよい場合もあり、経過観察を怠らなければ問題ないこともあるそうです
ただ、甲状腺ホルモンは成長ホルモンの働きを助けるため、低値では胎児の発育に影響が出て、流産しやすくなることが分かっていて、妊活中や妊娠中はホルモン剤の服薬が検討されます。また、毎日イソジン液うがいをするとヨウ素が過剰になって甲状腺機能低下を招く恐れがあるので要注意です。