「秋は天候が速やかに変化するが、それは大地に生える草木も同じで、枯れ落ち、ひいては人もその気候の影響を受ける。夏の陽氣が落ち着き、冷風が吹き陰氣が盛んになるので、神氣(自律神経と解釈)を整えるため、早寝早起きをしましょう!」と2000年ほど前の鍼灸の古典で伝えています。
現代の夏はどの地方も、暑くて冷房に浸かりっきりだったりして、季節の氣をなかなか
うまく取り入れられず、それ自体が自然に逆らっているわけですが、古典では「秋は、夏に外へ発散していた陽氣を今度は、身体の内へ入れて逃さぬようにして呼吸を整えるのが、冬に備えることになる」とされます。
「これに逆らえば肺を痛め、冬には下痢することになるので、気を付けましょう!」とも書かれています。昔のようにニワトリとともに起きることは現代では、ほとんどの人が出来ませんが、出来るだけ自然とともに流れる生活をしたいものですね。