昨日、バスに乗るとひとつ前の席の窓辺に動かないセミが止まっていました。と、突然ジッジッーと羽根を動かし出したので、私は体ごとのけぞったものですが、その席に座っていた年配の男性は微動だにせず、自分が降りる際にセミをつまんで、降りて行きました。
その少し前、私は歯医者さんにいましたが、受付の女性が大声をあげて、やはりのけぞっていたのです。血相を変えて歯科医が飛んできて、女性が指差す方に手を伸ばし、ティッシュでミニゴキ?!らしき虫をつまんで行かれました。
さて、話は蝉に戻りますが、蝉の声を虫の音としてある意味心地良く聴く日本人と、雑音として処理する多くの外国人との違いは、何なのか、という研究をされた大学の先生によると、日本人は虫の音を言語を処理する左脳で受け止めているのに対して、外国人は音楽脳である右脳で処理するということです。
そのため音楽を受けとめる脳としては、蝉の声はやはり雑音になるのでしょうか。ただ、あまりに近くで蝉の声を聴くと音圧が強すぎるせいなのか、日本人でも雑音になることでしょう。虫の音を適度な距離で聴いて、夏や夏の終わりを感じ取る情緒や感性は残っていくといいなぁと感じる今日この頃です。