女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★白髪の妙

少し前の話になりますが、以前とてもお世話になった80代後半の女性に、久々に会いました。いつもおかっぱ頭(今はボブとでも言うのでしょうか)を自分でカットすると言っていたその真っ白!になったお髪がなんと美しかったこと。私もこの方のように真っ白になって、かっこよくきめられたらいいのになぁと思ったものです。

さて、このように全体が真っ白になるのは珍しく、けっこう染めて白くもするのですよ、といつもの美容師さんはおっしゃいましたが、あの方は絶対染めたりしません。カットを自分でするくらいですから。

女性でも薄毛になる人や、白髪になる人がいますね。白髪は加齢減少によるメラニン色素(皮膚が太陽光などで刺激されると黒くなる)の減少が影響するというのが、原因のひとつとされています。また、薄毛は女性ホルモンの減少とともに育毛されにくくなり、細くなったり、抜けやすくなったりするようです。閉経に伴い、皮膚や粘膜が乾燥しやすく、かゆみが出たりします。皮膚の細胞自体の保湿力が減少するのですね。頭皮も同じことです。

小児はりに使う痛みのないはりで、刺激を与えて育毛することで、調子がいいという意見もあります。ただいま、実験中です。良い結果を乞うご期待!!

 鶴見駅西口徒歩1分 女性のための鍼灸治療室 ミキ・クーレ

自分へのご褒美!!

忙しく働いている人たちにとって、自分の時間は大変貴重です。いくら稼いでも、生活にゆとりがないのは、残念なことです。そうなると、やはり自分へのご褒美が欲しくなるのは、自然なことです。何か相応しい物や、食べ物などになることが多いと思います。

ところが、先日鍼灸治療を受けにいらした方は、こうした鍼灸を受けるなどの時間も、自分へのご褒美のひとつだ、とおっしゃていました。そうして、からだをリセットして次の行動への活力とするのと同時に、からだをいたわることで、自分を大切にすることの大切さを実感されるのかなと思いました。いい時間の使い方をしていらっしゃるなと、とても感心しました。

そうした、こころの在り方は、体の調子にも反映されます。常に切迫感を持ちながらの生活は、自律神経のバランスを崩す要因になりかねません。すると、さまざまな体調の変化をきたします。女性は特に、月経がありますので、周期の乱れや、妊活をしている方にとっては、大きな障壁となるでしょう。

★気圧の変化に翻弄される気象病

大雨や、それに続く台風と、このところの天候不順で、体調を崩した方が多かったと思います。ようやくここ数日、本来の秋らしさが戻ってきたなと思ったのもつかの間、またまた、新たな台風が近づきつつあります。

前回の台風はかなり気圧が低く、一気圧(いつもの大気圧)との落差が大きければ大きいほど、体には影響力が強いことになります。誰もが、この気圧の変化を大なり小なり体で感じているわけですが、特に敏感に感じる人にとっては、たまったものではありません。

体の中で、血管を広げたり、狭めたりすることに大きく関わるのが、交感神経ですが、いつもの気圧と違うと血管に加わる圧も変化して、交感神経の作用もかき乱され、副交感神経とのバランが悪くなり、体調が崩れがちになります。

頭痛や、昔痛めた関節が痛んだり、吐き気、めまい、耳鳴り、むくみなど、さまざまな症状が出てきます。気圧の変動がおさまるのが、何よりなのですが、鍼灸治療は高ぶった自律神経を落ち着かせ、交感神経・副交感神経の乱れたバランスを元の状態に近づけるためのお手伝いができると考えております。

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★赤ちゃんとマッサージオイル

先日入ったイタリアンレストランで、お料理がとても美味しかった上に、お土産にボタニカル・エッセンシャルオイルをもらいました。植物性と聞いただけで、肌に優しいかなと思い、よろこんで使わせてもらっています。

ところで、以前、ピーナッツオイル入り保湿クリームが、生後6か月以内の赤ちゃんに使われて、その結果、クリームを塗ってもらった赤ちゃんのほとんどが、大きくなってからピーナッツアレルギーを発症したという報告がありました。通常、赤ちゃんの肌は、しっとりしているように見えますが、生後3か月ころからは乾燥もしやすく、保湿に気を配ることも必要なようです。湿疹やオムツかぶれなどで、皮膚に炎症があるときに、かわいそうだからと塗ってあげたピーナッツオイル入りクリームが、つらいアレルギーを引き起こしたのでは、本末転倒です。

湿疹も何もない健康な肌に対しては、ピーナッツオイルなどの植物性のオイルを塗っても何も問題はないのですが、そうした炎症を起こしている皮膚は、体が外敵から自分を護ろうとして、免疫細胞が過剰に興奮しているので、クリームの成分のピーナッツに対する抗体が、赤ちゃんの体の中で作られてしまいます。その後、食物としてピーナッツを食べた時に、必要のない免疫が働いてしまい、アレルギー反応を起こすと考えられています。 炎症を起こしてしまった肌の場合は、病院で処方される薬用のものを使用し、日頃は、さまざまなベビー用クリームが販売されていますので、内容を確認の上、できるだけ保湿を心がけてあげたいですね。

★赤ちゃんとおっぱい

先日、マタニティ鍼灸を受けにいらしている方とおっぱいの話になりました。出産後、直ぐにおっぱいが出るかというと、そうではないのです。初めて出てくるおっぱいは、少なくとも3~4時間経って出てくる黄色い液体で、お乳というより、苦い薬のような味だといいます。

これは赤ちゃんが、胎児だった頃の便をきちっと排泄するのに大変役立ものなので、とても大切な飲み物です。赤ちゃんはこれを最初のおっぱいとして飲むことで、消化活動が始まるそうです。 初乳から二日ほど経つと、白っぽいサラッとしたお乳が出てきます。これには乳酸菌が多く含まれ、これを飲むことで、これから先の乳糖が多い母乳を消化させやすくする準備ができるそうです。 それも数日で終わり、そこからが本格的な母乳が出だすそうです。赤ちゃんは、産後3~4日は水をあげなくても大丈夫なほどの蓄えがあるそうです。ですので、あせらずに出来るだけ初乳を飲ませてあげて、さらには赤ちゃんにとって必要欠くべからざる免疫細胞が多く含まれている、お母さんのおっぱいを飲ませてあげたいですね。 産まれたばかりの赤ちゃんは、準備は万全に整えてきたとはいえ、外敵に対して無防備な状態です。それなのに突然、この我々が住む病原微生物がうようよしている世界へ出て来るのです。何らかの守る力が働かなくてはなりません。それが初乳から始まるお母さんのおっぱいです。赤ちゃんの発育に沿った成分になっているという優れもの。母は偉大ですね!

★しっかり食べたはずなのにお腹が空く!?


仕事で忙しく、食事時間がきちんと取れない人や仕事もしていて子育てもしているママたちは、自分のためにかける時間がかなり削られてしまい、食事もしっかりとれていない人も多いのではないでしょうか。

そうすると、簡単に手に入り直ぐに摂取できるパンやゼリー状の飲み物などを食べて、済ませてしまうなんてことも起こりがちです。
こうしたパンそれも菓子パンのような糖質が主のものは、胃での滞留時間が2~4時間くらいと、たんぱく質の4~6時間に比べて結構短く、せっかく食べたのに空腹感がすぐやってくるということになります。
また、パンのような糖質中心の栄養だけでは身体の組織がつくられにくいので、まんべんなく栄養を取り入れる工夫をしましょう。
バナナなどの果物、ひとくちサイズのチーズやナッツ類、インスタントの味噌汁、野菜スープなども、最近は内容が濃く、質の高いものも手に入る時代です。そういうものはどんどん活用したいですね。

また、飲み物で糖質を多く含むものも、できるだけ避けましょう。
糖質はエネルギーとして使われなければ、脂質として脂肪細胞や、肝臓などに蓄えられ、肥満の原因や、脂肪肝にもなりかねません。
毎日の食生活は大切です。自分のからだに入ってくるものですので、感謝しつつ、適量をいただくよう心がけたいものです。

もちろん、胃や腸での消化吸収能力も栄養を取り入れるにあたって、大事です。鍼灸治療は消化吸収作用を含む、全身の調子を整えるのに大変役立ちます。

★魚の目はお灸(きゅう)がいいね!

つま先が狭い靴やきつい靴、逆に少し大きくて足が靴の中で遊んでしまう靴など、足に合わない靴をはいて、機械的刺激が加わると皮膚が硬くなります。よく見ると、中心にさかなの目玉のような部分を発見することがあります。これが魚の目です。ウイルスが入り込んでいる場合もあるとのこと。特に足の指の付け根付近にできると、歩く時とても痛みます。

そんな時、その中心部分が少し出っ張っていれば、軽石で平らになるまで擦ります。それでもまだ、中心部分は白く充実しているので、その直径に合わせて、もぐさを置いて焼きます。これがお灸です。もぐさを五回十回と置いて焼くうちに、皮膚が黒くなってきます。角質化していますので、熱くも痛くもありません。これで、痛みはほとんど消えます。またできてしまう可能性はありますが、痛みを放っておくと、歩行のバランスが乱れ、腰痛やひいては首肩こりの原因となることも考えられます。

女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは、無料のお灸教室を開催します。現在は日程調整中ですが、興味のある方にはご連絡を差し上げますので、前もってお申し出ください。09071729051担当:大倉まで。ご連絡お待ちしています。