先日、マタニティ鍼灸を受けにいらしている方とおっぱいの話になりました。出産後、直ぐにおっぱいが出るかというと、そうではないのです。初めて出てくるおっぱいは、少なくとも3~4時間経って出てくる黄色い液体で、お乳というより、苦い薬のような味だといいます。
これは赤ちゃんが、胎児だった頃の便をきちっと排泄するのに大変役立ものなので、とても大切な飲み物です。赤ちゃんはこれを最初のおっぱいとして飲むことで、消化活動が始まるそうです。 初乳から二日ほど経つと、白っぽいサラッとしたお乳が出てきます。これには乳酸菌が多く含まれ、これを飲むことで、これから先の乳糖が多い母乳を消化させやすくする準備ができるそうです。 それも数日で終わり、そこからが本格的な母乳が出だすそうです。赤ちゃんは、産後3~4日は水をあげなくても大丈夫なほどの蓄えがあるそうです。ですので、あせらずに出来るだけ初乳を飲ませてあげて、さらには赤ちゃんにとって必要欠くべからざる免疫細胞が多く含まれている、お母さんのおっぱいを飲ませてあげたいですね。 産まれたばかりの赤ちゃんは、準備は万全に整えてきたとはいえ、外敵に対して無防備な状態です。それなのに突然、この我々が住む病原微生物がうようよしている世界へ出て来るのです。何らかの守る力が働かなくてはなりません。それが初乳から始まるお母さんのおっぱいです。赤ちゃんの発育に沿った成分になっているという優れもの。母は偉大ですね!