女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★若い時の骨折のその後…。

骨の成長はおおむね思春期(11~17歳頃まで)過ぎには終わり、それ以降は太さや長さが変わらず、硬い骨になっていきます。思春期の開始から終わり頃までは、さまざまなスポーツや遊びを体験する機会も多いですね。そうした折に受ける外傷や、クラブ活動などで一生懸命練習しているうちに疲労がたまることで起きるスポーツ障害などで、骨折することもあると思います。

まだ、完全に硬い骨に移行する前の子供の骨は、骨折することで、その部位の成長に影響が出ることもあり、例えば肘から肩までの上腕骨の一部で骨折すると、数年~数十年経った後、神経麻痺を発症することがあったり、あるいは腰椎の一部にヒビが入っていてもその段階では、腰の鈍痛くらいで骨折に気づかず過ごしてしまい、30代や40代になってから、そのヒビが元でひどい腰痛が出たりすることがあります。

骨の成分維持には、ヨーグルトやチーズといったカルシウムを豊富に含む食品はもちろんですが、いわしやサケ、干しシイタケなどに含まれるビタミンD、納豆や小松菜、ひじきなどに豊富なビタミンKが大切です。ビタミンDよって小腸からカルシウムが吸収され、ビタミンKによって骨に沈着するという過程を経て骨が丈夫になっていきます。 思春期のお子様のうちからぜひ、こうした食品を意識して摂取できるように、配慮してあげたいですね。さらに、いい食品を摂取しても、胃腸の状態が悪くては消化吸収がよくできません。鍼灸治療は消化吸収という大切な作用を副作用なく手助けできる治療法です。思春期のお子様の拒食や過食は、特に女性にとっては月経との関係で見逃せない症状です。そうした症状の改善にも鍼灸治療は効果が期待できます。