生理痛はないという方がいらっしゃる一方、月経に伴う痛みはひとそれぞれさまざまです。月経の前半に多い痛みの原因にプロスタグランジンというホルモンが関与しています。プロスタグランジンは子宮内膜、月経血、甲状腺、肺など体内の臓器に広範囲に含まれています。
このホルモンは子宮を収縮させて子宮内膜がはがれる時に経血をスムーズに体外に押し出す作用があります。この作用のために、陣痛促進剤としても使われるほどですので、過剰に分泌されるとキリキリした痛みとして感じられます。
ホルモンの分泌量はひとにより違うため、過剰に分泌されるひとはそれ相応の痛みを伴うことになります。また、血管を収縮させる作用があるため、血行不良による頭痛や肩こり、腰痛、冷えやだるさ、胃腸の痛みや吐き気の原因にもなると考えられます。
また若い女性では、まだからだが充分に発達していないこともあり、経血の出口である子宮口の周辺が硬くて狭いためにプロスタグランジンが過剰に分泌されがちです。子宮が成熟するとこの痛みは自然に弱くなります。
さらに月経後半になると増える症状にうっ血による下腹部の鈍痛や腰回りの重苦しさなどがあります。軽度のうっ血は軽い体操や半身浴、食事内容や摂り方の工 夫などで軽減されるでしょう。また、痛みよりもイライラしたり不安感、無気力感などが強いという症状の方もいらっしゃいます。
鍼灸治療を受けるとからだ全体の血の巡りがよくなりますので、特に冷えを感じている女性はからだの芯がポカポカするという感覚を持つ方が多いです。鍼灸治療を充分に行うとほとんどの方が生理痛の軽減を感じられます。
女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは下記の日程で無料のお灸教室を開催します。12月23日(水・祝)、1月6日(水)、 1月11日(月・祝) 定員になり次第締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。090-7172-9051