先日、20代前半の方が来院し、月経前症候群(PMS)がひどいので何とかしたいという訴えでした。聴けば、学生の時にハードなダンスレッスンを受けていて、生理中にそのレッスンを受けて腹痛がひどくなり、病院で診てもらうと卵巣出血と診断されたそうです。
毎月どちらかの卵巣からひとつ(二つのことも)排卵されるので、卵巣の膜が破れて出血することもありますが、排卵後の卵胞(排卵された後の部分)が変化した黄体に、血液が溜まって大きくなるとそのまま卵巣に残ることもあり、ダンスの腰の動きなどで出血に至り、腹痛を起こしたのかもしれません。
時折、仕事に向かえないほどの辛さの時もあり、超低用量ピルを推奨され服用したら気持ち悪くて怖くなったそうです。とにかく今は漢方薬や鍼灸治療でPMSを落ち着かせたいと、藁にもすがる思いで来院されたようです。寄り添いながら治療を進めて行きたいと思います。