身体にできた癌が脳に転移した方が、服薬治療するうちに白血球数が低下してしまい、このままでは元も子もないと考えて、覚悟の上で服薬を中止されたそうです。その後2回も脳に癌ができたのですが、その度にサイバーナイフ治療で癌が消え、今では週に数日は短時間とはいえ働いていらっしゃいます。
このサイバーナイフ治療は、ロボットアームの先端にX線を照射するための装置がついていて、位置を変えながら様々な方向から割合大きな病変がある時にも、短い時間で均一にX線が一点に照射され、癌細胞のDNAにダメージを与えることができるそうです。
覚悟を決めて服薬を中止されたこの方は、今では明るくサバサバとした様子で、淡々とそのころのことを話されましたが、もちろん当時はさまざまな葛藤があったそうです。最小限のものしか残さず、全部捨てたのに、今また物が増えてきて大変!とやはり明るく元気に愚痴っていました。