先週、報告させてもらいました「詩」について、ご本人に確認が取れて、発表してかまわないとご承諾いただきました。私が営む鍼灸治療室の入り口に、木彫りの布袋様が鎮座しています。久枝さんはいつも布袋様をさすっては、ニコニコして帰られます。以下が、久枝さんからいただいた詩の内容です。
布袋さまとドクダミと 〇〇久枝
鍼灸院の入り口で迎えてくれる
木彫りの布袋さま
そのお顔は柔和で
思わず笑みがこぼれる
からだもこころもほぐされる
布袋さまは
昔の中国に実在したお坊さま
知的障害があって
お経を読むことも話すこともできずに
どんなときも微笑んでいた
歩くことを日課にしている
県立公園の石垣のすき間に
ドクダミの花が咲いている
梅雨の晴れ間
せまい石の溝に咲いても
ひとしく陽は当たり風に揺れている
言葉を持たない白い十字の花に
癒されている
ドクダミの花の清楚さは
布袋さまの微笑み
こんなにも近くで
布袋さまの姿を通して
微笑むみ仏を彫りあげた
仏師の人柄に出会えた
いま その微笑みに助けられている
以上です。初めての、そしてとてもうれしい贈り物となりました!久枝さん、ありがとうございます。