先日、体調管理に余念のない患者さんから、内容が充実した小冊子をいただきました。そこには、サルコペニアとフレイルという一般的には、聞き馴染みのない言葉が出ていました。サルコペニアは加齢に伴う筋肉の減少をまた、フレイルは老化に伴い筋力や活動性が低下することを意味します。
サルコペニアがあれば、おのずとフレイルに陥りやすくなるため、適度な運動や栄養摂取を適切に行っていくことの重要性が詳しく書かれています。大切なのは運動だけ一生懸命に取り組むとか、栄養のことだけ考えるのではなく、両方を意識して取り組むことが筋力改善率に繋がるということです。
この冊子を監修した国立長寿医療研究センターでは、要介護の高齢者が一時間の運動を週3回行い、筋肉が5.5%増加という実験結果が出たそうです。そうは言ってもそうした調査で目標設定があるのと、ひとりでコツコツと筋トレするのとは違って、なかなか続かないという声が聞こえてきます。
一番いい運動はやはり、歩くことではないでしょうか。歩くことは、太ももの前の筋肉を使って膝をしっかり伸ばし、ふくらはぎや太ももの後ろを使って地面蹴る動作が入るので、下半身がとてもよく鍛えられます。下半身が充実すれば、自分が行きたいところに行けますので、活動性も保たれます。
活動性が保たれるということは、様々なことへの興味も出てきて、認知症の予防にもつながります。ご相談いただけましたら、運動や食事についてご指導をさせていただきますので、いつでもお立ち寄りください。お待ちしています。090-7172-9051 ミキクーレで検索してみてください！
