ある冷え性の患者さんが、お風呂に入る時、体温を上げるためには、手はお風呂の外に置いた方がいいと、誰かに言われ、それ以来は手だけではなく腕全体を外に・・・。結局、肩までは浸からずにいますとのことでした。
そこで、入浴はあまりあれこれ考えず、とにかくゆったりとした気分でお湯に浸かり、身体の隅々まで筋肉が緩んで(末梢の細かな血管も開き)フワッとした感じになるといいですね~と申し上げました。
お風呂上がりに、足先だけにぬるま湯~水に近い温度の湯をかけて、末端の血管を細くさせ(急に皮膚の温度が下がると血管が細くなります)身体の深部の温度を保たせることで、その後は、しばらくポカポカでいられるという「上がり湯」があります。
全身への水の上がり湯はなかなかお勧めできませんが、足先だけならそれほど気負わずにできます。クーラーで、全身が冷えきってしまう時季の到来でもあります。予防策はいろいろと考えたいですね。