女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★大音量で聴く音楽に注意!!★

WHOによると、5年前には聴覚障害に苦しむ人は3億6千万人だったのに対して、2018年の推計値は4億6600万人で、そのうちの3400万人が子供だとしています。日本では2008年の約500万人から現在(2018年)は550万人に増加したとされます。

聴覚障害の原因として、加齢や感染症結核などの治療剤による副作用が考えられていますが、さらにスマートフォンなど携帯型のオーディオ機器で大音量の音楽を長時間聞くこともリスクになります。WHOは、なんらかの対策を取れば聴覚障害の半数は防げると指摘しています。

では、どのように聴覚障害が起きるのか、みてみましょう。耳の穴は外耳道と呼ばれ、音の波動(空気の振動)を鼓膜まで伝えます。鼓膜の内側が中耳で、鼻の中とつながっているので、病原菌に感染すると中耳炎が起きます。さらに奥が内耳で聴覚と平衡感覚の器官です。

 

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内耳の図

内耳に蝸牛(かぎゅう)という部位があって、その名の通りカタツムリみたいな形です。中には毛の生えた細胞があり、入口付近には高音に反応する細胞、頂点付近には低音に反応する細胞が配置されています。短めの毛を持つ入り口側の細胞の毛が早めに折れやすく、高音が聞き取りづらくなります(加齢による聴覚低下に多い)。

毛の生えた細胞は、あらゆる音程の音に反応し、それを脳に伝える神経細胞です。刺激の強さや量によっては、若い人でも細胞が変化し、聴覚障害を引き起こすことになりかねません。イヤホンの外まで漏れ出る大音量は、若年から難聴になってしまうリスクを伴っていることを、周りの大人も注意喚起していきましょう。

 

女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは、太極拳&お灸教室を3月3日(日)に開催します。どうぞご参加ください。090-7172-9051担当:大倉