女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

 ★隠れ貧血(鉄欠乏性貧血)にはフェリチン値も大切!?★

鉄欠乏性貧血は、貧血の中で最も頻度が高く、妊娠・出産を経験する年代の女性のほぼ3人に1人が鉄欠乏状態であると推計されています。鉄は体の中では、ヘモグロビンの構成要素として赤血球の中にあって、酸素を取り込み全身に運ぶ役割を果たしています。

つまり鉄が不足すると、ヘモグロビンが作れず酸素が不足し、代謝が回らないなどの不都合が生じます。また、貧血の検査に、ヘモグロビン値が使用されますが、血液中の鉄が足りないと、細胞の貯蔵鉄を引っ張り出してきて補われるので、貯蔵鉄がなくなるまで、鉄欠乏に気付かないことになります。その時に有効なのが「フェリチン値」です。

フェリチンは全ての細胞にあるタンパク質で、鉄を細胞内に貯蔵し、必要な時に速やかに利用できるような調節をしていて、血中にも微量存在し貯蔵鉄の量を反映するとされます。ヘモグロビン値が正常でも、フェリチン値が減少している場合(隠れ貧血)は、細胞内の貯蔵鉄が減少しているということであり、鉄欠乏性貧血の早期診断に有効です。

治療においては、鉄剤を服用して血中のヘモグロビンの状態がよくなって来ても、フェリチン値が低いようでは、まだ貯蔵鉄が少なく、すぐにまた鉄が欠乏する危険性があるということで、フェリチン値が上昇するまで服用が必要とのことです。フェリチンはタンパク質ですので、肉や魚、大豆など、食事で十分摂取したいですね。

女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは、太極拳&お灸教室を2月11日(月・祝)に開催します。手軽な健康法をお探しの方も、どうぞご参加ください。また、健康に関するご質問・ご相談等もいつでも受け付けています。ご連絡ください。090-7172-9051担当:大倉

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顔面蒼白