女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★タコの扱いは優しく!!?

足の裏は、タコ(繰り返しの刺激により、皮膚が硬くなった状態)ができやすい部位の筆頭かと思います。ペンだこもありますが、最近はペンだこができるほどペンを持って何かを書くこともないですね。

このタコですが、足の親指の付け根や、足の小指の付け根、かかとなどに多くみられます。
それは、おおむねこの3点にからだの重さがかかっていることも原因のひとつではありますが、やはりハイヒールや先細りの靴を常用したり、足部の筋力の弱まりとともに変形が起き、靴によって圧迫が加わりやすくなることも原因と考えられます。

このタコが育って?しまってもそのまま放置している方が少なくありません。左右でバランスよくタコがあると、それほど違和感を感じなくなってしまうことも考えられますが、特に左右差のあるタコを放置しておくと、歩き方が乱れ、腰痛や首肩こりへと発展もしかねません。また、そのタコを病院で処置していただくわけでもなく、カッターや爪切りなどで切ってしまうという、言ってみれば荒療治をされている方も結構いらっしゃいます。

悪くすれば切りすぎてしまい、炎症を起こしたり、感染を起こす危険性も出てきます。できれば、そこまで行く前に、優しく扱ってあげたいものです。お風呂で充分温めて、天然の軽石(人工のものは削りすぎになってしまうことも)でタコをやさしく擦り、硬さが消えたらそれまでにして、あまりやり過ぎないことが大切です。そのあと、クリームを塗って、履き古した靴下などで覆ってあげて就寝すれば、翌朝にはしっとりとした足裏になってくれています。ぜひ、無理をせずこつこつと擦って少しずつ改善してくださいね。