女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

月経過多とはどのような状態なのでしょう。

月経時の子宮出血が異常に多いものを過多月経といいますが、どの程度だと多いといえるのか人と比べたことがないのでわかりませんね。正常範囲は20~120 ミリリットルで平均50 ミリリットル,血液以外の成分も含めて平均60gとされています。

月経開始後2日目に最高の経血量となり、35歳以上になると減少するといわれています。子宮内膜組織の中のタンパク質分解酵素の働きによって経血は固まりにくくなっています。この分解酵素が出にくい状態ではレバーのような固まりが出てきてビックリすることもありますが問題はありません。

子宮筋腫、子宮腺筋症(子宮内膜症が子宮の筋肉層に発症するもの)、子宮内膜ポリープ、子宮内膜癌などがある場合は経血量は多くなる傾向があります。こうした疾患がないと確認された場合には機能性過多月経とよばれ、ホルモンの分泌量などにより経血の量が左右されます。

また、閉経間近の頃は視床下部や下垂体、卵胞ホルモンなどの働きに変調があるため経血量にも影響が出ていて、多くの人が今までにないほどの過多月経を経験しています。注意しておきたいのは月経による貧血です。貧血予防には鉄分の多い食事がいいですね。

生理による貧血にならないためには、生理1~2週間前から鉄分の多い食品を摂るのがよいようです。鉄分は肝臓に蓄積されていて必要に応じて貧血予防に働きます。摂取のしかたにも工夫が必要でレバーなどの動物性食品は吸収率がよいのですが少しくせがありますね。

ほうれん草などの緑黄色野菜やひじきなどの海草に含まれる非ヘム鉄は吸収率が悪いのですが、ビタミンCを一緒に摂ると吸収率がアップします。鉄鍋や鉄のフライパンで調理するのも効果的です。さらに、胃腸の働きも鉄分の吸収を効率的にするためには重要です。

いくら栄養を充分食事で摂っても胃腸の働きが悪いとせっかくの食事が無駄になります。鍼灸治療はそうした胃腸の働きを含めた全身のバランスを整えます。ぜひ、メンテナンスに鍼灸治療にトライしてみてください。

女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは下記の日程で無料のお灸教室を開催します。2016年1月6日(水)、 1月11日(月・祝) 定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにお申し込みください。090-7172-9051