女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

成人女性の生理不順はどうして起きるのでしょう。

20~39歳の成熟婦人の月経周期は25~38日が生理的範囲、月経日数は3~7日が正常範囲とされています。月経周期もしくは持続日数がこうした範囲から著しく逸脱している場合に月経不順とよんでいます。

月経を起こす源となるのが脳の視床下部から分泌されるホルモンです。そのホルモンが下部にある下垂体から分泌される2種類のホルモン分泌に関与して、さらにそれらのホルモンが卵巣から分泌されるエストロゲンプロゲステロンという女性ホルモンの働きに影響を与えています。

これらのホルモンの段階的な分泌の影響を受けて毎月の月経が起こります。そのため仕事上のストレスやさまざまな人間関係などで気を揉むことが多いと、脳という神経回路の混線が起こり視床下部や下垂体からのホルモンやさらには卵巣のホルモンにまで影響が及び月経周期が乱れがちになります。

また、生活全般の不規則性もこれらのホルモン分泌には大きく影響します。睡眠時間は忙しい生活の中ではどうしても削られやすいわけですが、一番削ってはいけない時間です。夜10時から午前2時頃に一番分泌量が増えるという成長ホルモンはタンパク質合成、軟骨発育や脂肪分解作用があります。

このホルモンは組織を正常に保ちホルモン産生などにも働くので睡眠を削ると体調を崩すのは必至です。気持ちではこれくらい大丈夫!と請け負ったことをからだの方はだまって耐えてくれますが、あまりにないがしろにされるとからだはある時ガタガタと壊れてしまいます。

それが妊娠や出産にかかわる月経にも影響を与えてしまうのですから、まずは睡眠をしっかりとりましょう。その他にも過剰なダイエットや偏食、運動不足も体調を崩し、ひいては月経不順を起こす原因になります。

女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは下記の日程で無料のお灸教室を開催します。2016年1月6日(水)、 1月11日(月・祝) 定員になり次第締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。090-7172-9051