女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

妊活していてもなかなか授からない女性へ

妊娠するのに物理的な弊害、たとえば卵管の通りも問題なく、子宮内膜側に子宮筋腫などもなく、また精子の数、運動状況などにも特別問題がないような場合、まずは食生活を見直してみませんか?

生活のスタイル自体はそうそう自由に変えるわけにはいかないと思いますが、からだをつくる栄養ひいては赤ちゃんのからだにもなる食べ物を見直してみましょう。日常よく摂取するお米や麺類、パン類などの穀類さらに肉類は体内で酸性物質を生じます。

また、野菜不足はよく言われることですが、野菜はアルカリ性食品ですので野菜不足が続くと血液が酸性に傾くことになります。そういう状況は、からだの各細胞にとってはあまり歓迎できることではありません。

それは細胞の中ではとても狭い範囲の弱アルカリ性の状態で代謝反応が都合よく起こるからなのです。ですのでバランスよく穀類と野菜を摂りいれないと元気がでないことになります。もちろん妊活にとって大事な「ホルモン分泌」の状態にも影響が出てきます。

中でもお米は糖質として各細胞のエネルギーを作り出す際に、ビタミンB1が必要ですが、白米は玄米に比べるとビタミンB1がとても少なく、糖質をエネルギーに変換する率が減りそのまま脂肪として貯えられることも多くなり、多少肥満につながったり、疲労感やイライラが増したりもします。

その点、玄米にはお通じにもよい食物繊維や、骨をつくるリンやマグネシウム赤血球に不可欠な鉄、出産時には多く必要となったり、血圧の適正化に重要なカリウム、代謝の酵素として大事な亜鉛といったミネラル類も豊富に含まれています。

お家で精米機を買って精米するとぬかが出るのでぬか漬けのお漬物もおいしくいただけます。こうしてほんの少し、食生活を見直すと体に入ってくる栄養がぐ~んと良くなり、妊活につながる体質改善の第一歩となるに違いありません。

女性のための鍼灸治療室 ミキクーレ090-7172-9051