女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

加齢黄斑変性症とはどのような症状でしょう。

 昨年はこの加齢黄斑変性症の患者さんへの世界初のiPS細胞移植手術が行われました。1年ほどは経過を観察し、他の多くの患者さんへの治療段階へ進むとのことですが、希望がもてます。これでこそノーベル賞の意味が出てきます。さて、この加齢黄斑変性症にはさまざまなタイプがあります。

どのタイプも網膜の黄斑という最も視力が良い部位の視神経に影響が及ぶため、視力が落ちたり、見えない部分が出来たりします。現在はレーザーによる光凝固療法により変性の進行を止め、他の正常な網膜細胞への酸素供給を優先させて、少しでも進行を遅らせるという治療法です。

このiPS細胞移植による治療法が確立されれば、それ以上の治療が可能となります。視覚は人間にとってある意味もっとも頼りにしている感覚かもしれません。その眼を我々現代人は酷使しているように思えますので、心して日常を送らなければいけないなと改めて思います。