女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

携帯電話や基地局アンテナから出る電磁波は怖いのでしょうか。

 一時期はよく、携帯電話を耳に当てて話すと、脳への影響が出て危ない!というような話が聞かれました。電磁波というのは、太陽の光や目に見えない赤外線や紫外線、レントゲン撮影に使うエックス線、電子レンジで使われるマイクロ波などのさまざまな種類があり電磁放射線と呼ばれます。

これらは波動として感じられるのと同時に、粒子(光子と呼ばれる)としての性質もあります。つまり小さな物質です。紫外線は粒子が比較的大きいため、紫外線の強い夏にからだを焼きすぎると皮膚の痛みが激しくなるのもこのためです。

さて、携帯電話や街のそこここで見かけるアンテナからもこの電磁放射線がでています。携帯電話などから出ている極超短波(光子エネルギーが高い)と、高圧送電線や変電所、家電製品から出ている極低周波などの生活の中で最も身近な2つの電磁波が、人体に様々な悪影響を及ぼすと考えられています。

ところが、このような放射線被曝しても人体は感じにくい上に,症状の発現までに潜伏期間があり,各臓器によっても影響の受け方に差があり、各人に現れる症状も経過もさまざまです。これが放射線障害の特徴なので、医学的な検証が限られた範囲でしか行えないというのが現状です。

通話時に携帯電話を頭部に近づけて使用すると、実際に脳の血流が著しく低下することは分かっていますし、世界保健機関(WHO)では携帯電話の頻繁な利用で脳腫瘍のリスクが高まる可能性があるとの見解を示しています。とは言ってもまだ研究段階であり、明らかになっていないことが多いようです。

このような状況で電磁波から身を守るためには、電磁波の発生源からできるだけ離れ、被曝時間を減らすことが大切です。電磁波過敏症は、ある特定の周波数の電磁波に反応してしまい、頭痛やめまい、吐き気、不眠症などの様々な不調が現れます。化学物質過敏症と並ぶ現代病として注目され始めています。