女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

赤ちゃんの疳の虫(かんのむし)とはどのような状態なのでしょう。

 糖分(穀類、砂糖など)を摂りすぎると、体液が酸性に傾きます。通常は体液(血液やリンパ液、細胞と細胞の間にある水分など)は各細胞での代謝に都合の良い状態である弱アルカリ性になっていますが、糖分の摂りすぎにより体液はその影響を受けて酸性に傾いていきます。

体液が酸性に傾きだすと代謝が上手く回らなくなり栄養面のバランスを崩しやすくなります。言葉にできないのでひたすら泣いて調子の悪さを訴えることになるのです(酸塩基平衡調整説、水野重元博士による)。ところで赤ちゃんはまだ様々な刺激に慣れていないため、どのような刺激にも全身で反応しています。

例えば、家の外で大きな音がしても、大人ならこれは大きなトラックが通ったんだなとかクラクションの音だとか、自分に害を及ぼすものでなければすぐ忘れ去ることができます。でも赤ちゃんは今まで聞いたことがないような音や見たことがない物に対して、何これ?と常にアンテナを張っている状態です。

さらに栄養面のバランスを崩していては疲れ果ててしまいます。そういう状態がいわゆる疳の虫という過敏な状態の現れと考えられます。小児はりは赤ちゃんが痛い思いをしたらお母さんは
けっして連れてきてくれませんが、赤ちゃんはとっても気持ちよさそうに受けてくれます。そしてよく効きます!