女性のための鍼灸治療室ミキクーレ 美容・健康豆知識集

経験豊かな鍼灸学校講師の女性鍼灸師が、すこやか美人になるための美容と健康のヒントを解説しています。

★初めての贈り物★

先日、今まで生きてきた中で、初めての贈り物をいただきました。それは、「詩」です。治療室の入り口に、叔父が作ってくれた布袋(ほてい)さまが鎮座しているのですが、その満面の笑顔をとても気に入った患者さんが、布袋さまを題材にしてつくってくださったものです。

 

内容については、ご本人の確認が必要なので後日、発表出来ればと思います。さっそく治療室入り口の本棚の上に飾らせてもらっています。ところで、詩を書くという行為は脳のためには最強のトレーニングになるようです。

 

何を題材に選ぶかに始まり、自分の思いをどう表現するのが最適かを考え、贈る相手がいれば、その人がどう感じるかを想い、言葉を厳選し、文章を一時的に記憶し、昔の記憶の一部を思い出したり・・・というように、脳の様々な領域を使う行為です。

 

脳も体の一部なので、例えば家で毎日ゴロゴロしていれば、骨や筋肉が衰えてしまうように、知力も脳に負荷を与えなければ衰える一方になると考えられます。また、読書に比べて、文章を書く方がより脳に負荷がかかり、疲れるといわれます。その分、脳の鍛錬になるということですね。

 

今は、毎日少しの筋トレに勤しんでいますが、私もいつか、詩を書くことへ挑戦!!という選択肢もあります。脳トレも大事だな~と思う今日この頃です。

f:id:mikicure:20180621163145j:plain

★暮れのささやかな贈り物★

先日いらした患者さんが、あの入浴剤をもっと使いたい!家族みんなが気に入っています・・・、とおっしゃって、約3か月分の注文をいただきました。といっても治療室では、メーカーさんから届いたものをそのままお渡しするだけで、販売を業務にしているわけではありませんが。

 

この入浴剤は毎年暮れのささやかな贈り物として、患者さんにお渡しするものです。お灸のもととなるヨモギの葉(艾葉がいよう)入りです。この「艾」という字はおさめるとも読み、病を治めるという意味もあるそうで、効能がいろいろあって昔から便利に使われてきた薬草なのです。

 

ヨモギにはシネオールという香り成分が含まれます。この匂いが好き!という患者さんもけっこういらっしゃいます。お茶や草団子(整腸作用)、止血のために使われたり、入浴剤として、またお灸として・・など形を変えてさまざまな効用が期待できます。

 

 治療室で恩恵にあずかっているのはこのお灸としてで、ヨモギの葉の裏の生毛を集めて作ら       れる「もぐさ」を使います。これからの季節は虫刺されなども多いと思いますが、虫刺されに  は著効があります。お灸でチクっと焼くと痒みや痛みがいっぺんに吹き飛びますよ。

★食後なのにお菓子が食べた~い!!

先日いらした患者さんが、食後すぐにお菓子が食べたくなるんです、とおっしゃいました。女性は、女性ホルモンであるエストロゲンプロゲステロンの分泌のバランスによって、月経時期が決まります。

 

特にプロゲステロン排卵後の、月経が始まる前までの時期で分泌が増えますが、このプロゲステロンインスリンの働きを弱めたり、腸管の動きを抑制するという作用があります。すると、せっかく食べた栄養分の糖質が、細胞の中に取り入れられないということが起こります。

そうなると脳は、身体を循環しているこの血液の中に、もう糖分はないらしいと勘違いして、さらに食べなければという判断を下し、食行動を起こさせるということが考えられます。どうしても余計に食べ過ぎるということになるのですね。

 

また、排卵後の時期は月経に備えて水分を体にためて、血液を増やす必要もあるので、浮腫むことも多く、さらにプロゲステロンによって腸管の動きも抑制されるので、便秘になる人も多いですね。体調があまり良いと感じられない時期といえます。

 

ですので、食事で気分が満足できるよう、少し甘味のある煮豆を増やしたり、あるいはゼリーや寒天などの軽めのデザートを最初から用意しておくなどして、さらなる糖分の摂取は控えめにするのが賢明かと思います。

★一次産品のおすすめ!

先日、甥が肩が痛いと言って鍼灸治療を受けに来ました。身体を使う仕事なので、若いわりには(といっても二人の子の父親です)体調管理には余念がなく、ペットボトルの飲み物は出来るだけ買わずに、家で煮だしたお茶を持ち歩き、昼食も職場で頼むと揚げ物が多いお弁当になるので、自分で用意するとのことでした。

また、食べ物を買う時は、まずは裏の食品成分表示を見るそうです。やはり、子供に出来るだけ安全性の高いものを食べさせたい、という親心もあるのでしょう。保存料や人工甘味料、着色料、さらにぶどう糖果糖液糖の入った食品など、さまざまな加工を施されたものがたくさん出回っている今日です。

 

気を付けていないと、知らないうちによくわからないものを口にすることにもなりかねません。砂糖が入っていない方がいいような風潮がありますが、その甘味を別のもので代用することになり、外国産遺伝子組み換え作物から抽出した成分などが使われていることもあるようです。子供には親が食品を提供することになるわけですから充分気を付けてあげたいですね。

 

出来るだけ一次産品(自然から採取されたままの状態であり、加工されていない物)を購入して、簡単でいいから自分で料理するようにしたいものですね。横浜鶴見の女性のための鍼灸治療室ミキクーレでは、身体についての様々な疑問にもお答えしています。Tel.09071729051ご質問はこちらまで。

★ 小学生の肩こり!!

近年、小学生も肩がこる、腰が痛いということを耳にする機会が増えたと思います。教科書が重い、学習時間が長く、同じ姿勢をとらなければならない、など原因と考えられることは多々あるようです。

また、スマホやゲームを見ることもあり、狭い範囲なので目をほとんど動かすことなく、指先だけを動かしていて、首や肩回りの血流が良いわけはありません。さらに前かがみの姿勢は子供にとって重たい頭部を、後頚部や肩の筋肉だけで支えることになり、余計に負担がかかります。

早いうちから‘はり’などでメンテナンスをして、痛みをやわらげ、そうしている間に対策をとりましょう。具体的には、やはり姿勢を正すことが一番だと思います。背骨は前後にS字状カーブを描き、バネのような役割を果たします。その上に体重の約10%ほどの重さの頭が乗っています。

 

S字のバネの上に、上手く頭部が乗っかると、胸郭がよく動き、呼吸がスムーズで、全身に酸素が良く行き渡ります。そのように感じられる姿勢を出来るだけ多くの時間、取れるような工夫を親御さん共々考えていきましょう。

悪い姿勢のまま骨格が成長してしまうのは、お子さんの将来にとってつらいことになります。思春期を過ぎる頃(男性18歳、女性16歳頃)には骨の成長もほぼ止りますので、その前にできることはしておきたいですね。

 

お子様へのはり治療は痛みを与えることなく、楽しみながら、施術します。温かくて気持ちよい‘おきゅう’もお子さんは結構気に入ってくれます!ぜひ、施術を受けてみてください。

横浜鶴見の女性のための鍼灸治療室 ミキクーレではお子様のためのはり・きゅう治療も行っています。

★ 便秘特集 第5回 便秘に打ち勝つ毎日のウォーキング

便秘に悩む皆様へ向けて、いろいろお伝えしてきました。以前はかなりな便秘生活をしてきた私ですが、現在はおかげさまで“快腸”生活です。それだけで、気分も違います。皆様もぜひ、快腸に毎日を過ごしていただければと思います。

さて、最終回では「毎日の歩き方で、快腸に導く方法」をお伝えしたいと思います。いわゆる正しい歩き方としてよく言われる膝を伸ばして、かかとから着地し、地面をしっかり蹴って前進するという歩き方ですが、その一挙手一投足に意識を向けて、歩くことが大切です。

 

まず背すじを伸ばし、頭部が背骨の上にしっかり乗り、気持ちよく呼吸ができると感じる位置を見つけてください。そして、膝を伸ばすときはポーンと脚を放り出すような感じで行います。これは身体の中で一番大きな太ももの筋肉をしっかり動かす動作で、代謝も上がります。

 

さらに着地はかかとから。そうすると必然的に少しだけ歩幅が広がります。その分、骨盤がよく動くので、腹部の血流がよくなり、腸管は程よく刺激されるでしょう。どれだけ短い時間でも、この歩くという毎日行う動作をしっかり意識して行って腸をやさしく見守りましょう!!

 

横浜鶴見の女性のための鍼灸治療室 ミキクーレ

★便秘特集 第4回 便秘に負けない快腸体操

   便秘に苦しむ皆さま、その苦しみからできるだけ早く脱出しましょう!!放っておいていいことはありません。あまり聞きたくない話ですが、大腸がんは女性の死因の第一位です。

 

まだまだ増加傾向をたどっています。前回記したように、留まり続ける便は硬くなり、腸の壁を傷つけますし、痛みを起こす原因にもなります。薬を使わないともう出なくなった、なんていう話も聞きますが、一生続けたい習慣ではないですね。

 

そこで、先週もお伝えした、朝起き抜けの腹部マッサージやヨガのネコのポーズ、白湯を飲む習慣にプラスして、快腸体操にぜひトライして、習慣化してみてください。

 

お布団の上で仰向けに寝たまま、片足を上に挙げます。股関節と膝関節はそれぞれ90度にします。膝を両手でつかみ、足首を回します。右回し、左回し、縦方向に上下させます。それぞれ20回ずつ。休んでいる方の脚はまっすぐ伸ばし、足関節は90度にして上に向けます。

 

その後、右を下にして横になり左脚は股関節・膝関節ともに90度にします。その状態で骨盤の骨を軽くトントンと20回ほど叩きます。この体操の間、腸に優しい刺激が入り、そろそろ動き出そうという腸管の準備にもいいですし、足首を回すことで朝起き出す際の筋肉の準備も整います。

 

骨盤をトントンする際に便秘のツボも刺激しています。鍼灸治療をコンスタントに続けて体調を整えることは、快腸のためには持って来い!!です。気になる方はぜひ、ご連絡下さい。横浜鶴見の女性のための鍼灸治療室 ミキクーレ 大倉まで